真田丸終盤、それまでに比べて、ちょっと急ぎ足な感じもしましたが、面白かったです。
やっぱり完璧超人が出てこないところが三谷脚本の魅力。
どんな歴史的に見て偉大な人物でも、弱点というか欠点のある、言い換えれば、人間味溢れるキャラクターに描いて、しかも、それをコメディ部分だけでなく、大きなストーリーの転換のきっかけにまでしてしまう。
見ていて、笑うし、驚くしで、ホントに飽きることのない1年だった。
幸村の最期も、割と悲壮感のある描き方ではなくて、サバサバした感じだったのも良かった。
近藤正臣が大阪からの報告を聞く際の「御免」と大泉洋にことわるときの表情は凄みさえ感じた。
よく表情一つであれだけ複雑な感情を表現できるものだ。
IQ246うーん、終盤に向けての尻すぼみ感は否めなかったなぁ。
やっぱり、マリア・Tが中谷美紀だったところが・・・。
死んだと見せかけての脱走は、ちょっと使い古されてるパターンだったかなぁ。
あと、完全な推理物かと思ったら、割と捜査物の要素が強かったのも、ちょっと期待ハズレだったかなぁ。
最終回の毒薬カプセル・ロシアン・ルーレットも、どうやって、中谷美紀が織田裕二に取らせないようにして自分が飲むようにしたのか、解説が欲しかったなぁ。
だって、バカなんだもん、ワタクシ。
いや、解説しちゃうと流れが悪くなるのは分かるんだけど。
まぁ、死んだと見せかけて、実は生きていて、謎技術で身柄を拘束、暇つぶしの相手をさせるというのは、その前のお見合いを断るシーンからの流れで、面白かったんだけど。
やっぱり、終盤、サーバーをハックしたり、無線を乗っ取って狙撃を指示したりと、謎技術の応酬になっていったのは、内容の雰囲気にそぐわなかった気がするんですよね。