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F1が大変だ

今朝のF1が大変なことになった。
ミシュランタイヤを使用するチームのレースボイコットとも受け取れる全車リタイヤ。
事の起こりはレースウィーク初日のフリー走行でR・シューマッハーの大クラッシュ。
これにより、R・シューマッハーはGPを欠場することになるのだが、このクラッシュは、ミシュランタイヤがアメリカGPに持ち込んだタイヤの「構造的な問題」に起因していた。
この事実が判明すると、ミシュランは新しいタイヤを持込み、FIAにタイヤ交換の許可を求めるが、FIAはこれを却下。そこで、タイヤへの負荷軽減のために、インディアナポリス名物のバンク部分にシケイン設置を要請するが、これも認められず、協議は物別れに終わった。
結局、ミシュラン勢はセイフティ・ファーストを貫き、全車をフォーメーション・ラップ後にピットインさせ、リタイアさせることになった。
と、ここまでが、今朝のアメリカGPの巷間噂されている事の顛末。
ここで問題になるのが今年から適用された「1レース1タイヤセット」のレギュレーション。
これがあったため、FIAはミシュラン勢のタイヤ交換を認めなかったのです。

'94年シーズンにアイルトン・セナ、ローランド・ラッツェンバーガーの死亡事故、カール・ベンドリンガーを事実上F1から引退に追いやった事故など、アクシデントが相次ぎ、事態を重く見たFIAは、その後、度重なるレギュレーション変更を行ってきた。
レギュレーションの大きな柱として、性能の上がりすぎたマシンを人間のコントロール範囲内に取り戻すための安全性重視のものと、高騰したチームの運営費用を抑制するため、チーム力(資金力)の差を埋め、よりコンペティティブなレースを運営するためのものの2つがあった。
車幅の縮小、グルーブドタイヤの導入、エンジン制限、テスト走行の制限などなど、強権発動と言っても良いほど強引に進めてきた。
中にはどうかと思う内容のものもあったが、方針は間違っていないと思っていたので、多少の無理は目をつぶってきたが、今年のタイヤ制限のレギュレーションは・・・。
確かに、タイヤの耐久性を重視するためグリップ力は低下し、結果的にスピード制限の効果はあり、さらにタイヤ使用数も減少するのでコスト低減にもつながるだろうと理解していたが。

ヨーロッパGPでの、キミ・ライコネンのファイナルラップをトップ走行中のタイヤ・バーストからサスペンション破損、クラッシュを見て、疑問に思った。クラッシュの仕方が非常に危険だった。
ライコネンは無事だったし、ドラマティックな展開ではあったのだが、明らかに、今年、導入されたタイヤ制限のレギュレーションによって引き起こされたアクシデントではなかったか。
ドライバーを危険な目に合わせるレギュレーション変更は改悪と言うべきだろう。
なぜ、あの時点でレギュレーションの見直しを図れなかったのか。
全てを前年通りにするのは無理としても、レース中、危険を感じた場合に限り、タイヤ交換を認めるなど折衷案は採れたのではないか。
今年のミシュラン勢の好調さは、その攻めたタイヤ開発にあると言われている。
今回のこうした問題は、ある程度予見されたのではないか。
全車リタイヤは問題外だが、それでも、レース中のタイヤのトラブルにより、ミシュラン勢がピット作業を余儀なくされるなどは想像に難くない。
こうした問題に柔軟に対応してこそ、FIAだと思うのだが・・・。
今後の打ち出されるであろう対応策を見守っていきたい。

ブリジストン陣営もFIAブッチで、ミシュラン勢がピットイン後、タイヤ交換するまでスロー走行で待ってやるとかできなかったのかね。そんなほうがスポーツマンシップって感じがして良いぞ。
それでペナルティ出したら、FIAも総スカン食うだろうし。お客さんも喜んだんじゃないだろうか。

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